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仮説の重要性 [仮説学]

仮説だけの提示というのは、軽視されがちだ。

学会で、多くの論文を参考文献に挙げ、

緻密に論証していくことが王道だと思われている。

しかし、これからは、そうしたイメージは転換されるべきだろうと思う。



なぜならば、研究者の多くが、冒険をしなくなるからだ。

史料の多い分野、研究しやすい分野に偏る。

論文は、確実で安全な対象を選ぶ。

学会で否定されない、通りやすい、そんな「間違いない研究」が選ばれる。

論文の「信用度」を高めようとする。

信用度の高さと、真実への近さはかならずしも一致しないのに。



それ自体は、役に立たない研究への人材集中。

もしも、そんなふうに言われれば、

「研究というものの多くは、こうした地道な研究の積み重ねだ」

と決まった答えが返ってくる。

「あなたたちの仮説も地道な研究を利用したものだ」

とその次には言われるだろう。




いつまでたっても、その「正しさ」から逃れられない。



ビジネスではどうか。

ビジネスでは、そんなことは可能だろうか。

冒険をしない、成功確実な企画だけを実行するだけの人しか

出世をすることができない会社。



癌の研究と称しながら、

けっして癌治療そのものはターゲットにしない会社、

じつは敢えて避けている会社。



地道な研究を否定するつもりは一切ない。

周辺研究も重要だ。



だが、最重要な問題に対して、

その問題が解決できるような仕組みを用意していくことを

意識的に行っていく必要がある。



ピラミッド建設の謎に関しては、

意識的に仮説を用意していくことが効果的であろうと思う。

なぜなら、あのような重要遺跡を非破壊で調査することは限界があるからだ。

新しい非破壊調査の技術開発もいいだろう。

デジタル技術で正確に測量し、

材質の分析をして仔細にデータをとっていくのもいいだろう。

私は、そうした研究が重要であることは否定しない。

だが、「王道」かといえば違うと思う。




癌治療薬開発をしている製薬会社は、常に癌治療そのものを避けない。

全て含めて周辺研究も行うのであるし、

だからこそ、ひょんなことから効果的な薬が出てくることもあるだろう。




新しい仮説を前提に再調査をすれば、新たな発見があるはずだ。

たとえば、大回廊の壁の傷は、どれくらいの速度でどれくらいの硬度のものが当たったのか

そういった調査は、仮説が先行することで得られる視点だ。






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